今週の感想

ここはチラシの裏、もしくは壁だ

「ウルトラマンタイガ」は何がしたかったのか

この半年間はなんだったんだ

俺にはさっぱりわからない

と言いつつこの1ヶ月分からないなりにグルグル考えてたからダラダラ書くよ

・トライスクワッドって何がしたかったのか

タイガといえばウルトラマン3人でチームを組むって言う珍しい設定が売りの一つで担当してる声優も含めてその辺のキャラ推しがしていきたかったんだと思う

そしてタイガは設定だけじゃなくて展開の仕方も従来とは違ってて

テレビと映画だけじゃなく舞台と配信ボイスドラマでも展開してたんだよね

これ自体は全く問題ないんけどまあまあ大問題があった

舞台に関してはここ数年ウルフェスやEXPOの動員数が目に見えて増えてた新しく地方巡業する企画が立つのは分かる

ボイスドラマも2018年のSSSSが大流行したからそれにあやかってウルトラマンでもやってみようって企画されるのも分かる

それらの内容はトライスクワッドに焦点を当てようってのも分かる

ところが肝心のテレビ本編だとタイタスもフーマも1話につきセリフ3つも貰えてたら良い方で一言も喋らない回もあるくらい作劇上の存在理由が薄かったし基本話に絡むこともなかった

これが分からない

そもそもなんで本編で掘り下げる尺がない、いなくても成立する程度のキャラクターなのにキャラ推しで展開しようとしたのってレベル

個々の設定がしっかり作られてたり画面に映ったら映ったでしっかり存在感出してたのが悲惨さを増してる

みんながみんな舞台を見に行ける訳でもYouTubeの公式配信を逐一チェックしてる訳でもないんだから本編でちゃんと掘り下げてあげないとダメでしょ

まあこの辺触れてくとまた別の問題が出てくるんだけどね

・トレギアって何がしたかったのか

こいつなんなん? 半年間26話見続けてもさっぱりなんだが いや流石にどうやらタロウと因縁があるらしいとかどうやら特に理由はないが方々に嫌がらせして回ってるらしいことは言ってたけどそれしか分からん 印象としてはタイガ達が怪獣倒した後に「ふふふ計算通り」的な流れを頻繁にやって視聴者にフラストレーション溜めさせるだけさせといた割にトレギアの裏をかくような盛り上がる展開は16話と最終回以外無し 基本的にテンションと視聴モチベーション下げる要因になってた なんで主人公が実質的に負け続ける展開にGOサイン出すのか理解できないですね 少なくともメイン敵として魅力的に書くには難し過ぎるキャラ造形だし実際現在のウルトラ製作陣の手に余りまくりな上に今後も便利な悪役としてトレギアが出続けると思うと割としんどい 放送前からタロウとの関係を散々匂わせた割に本編では台詞以外の描写がほぼ無し、1カットくらいはあった気がするけど「ウルトラギャラクシーファイト」の方だったかもしれん 地球人宇宙人問わず混乱を招きまくって「光も闇も等しく価値ない」みたいな思わせぶりな台詞も言わせといて じゃあなんでタロウの親友(という設定があるらしい)ウルトラマンがそんな思考に至ったのかは終ぞ明かされず そこはちゃんと書こうよ、思わせぶっとけば分かる人は察してくれるだろうとか逃げんな、映画や今後に取っておくとか甘えた事すんなよテレビでやれ本編に全力出しきれ 総じて長持ちさせよう長い間活躍させようっていう制作サイドの願望が見え隠れしてるせいで魅力の10割が失われてる悲惨なキャラって感じ、間違いなくタイガで一番の被害者 ・タロウ要素って何がしたかったのか 上でも触れてるけどトレギアとタロウはどうやら親友だったらしい そして主人公のタイガはタロウの息子、OPのラストカットには向かい合うタロウとトレギア 1話アバンでタイガ消滅を目の当たりにして激昂するタロウ ここまでやれば本編で何かあるだろうと思うんだけどこれ以上の事はやらなかったんだな タロウとトレギアの関係は台詞で匂わせるだけだしタイガがタロウの息子である事が充分に活かされた話があるにはあるけど本編じゃなくてライブステージの方という 1話でわざわざ出したのに行方不明になったタイガを探してどうこうみたいな事も描写されず 消滅から本編までに12年あるから視聴者は知らないだけで思念体になったタイガを既に観測出来てたのかな?知らんけど 息子要素は10年前にゼロでもやって最近でもジードでやって記憶に新しいし別にタロウの記念年でもないし何のためにタロウ要素入れたのかさっぱり分からん ・イージスの人達って何がしたかったのか タイガ本編で一番尺割かれてたのは彼らなんだけどそれでも消化不良感著しい 担当回がほぼ無かったので最終回直前で突然「実はアンドロイドでウーラーという怪獣に対抗する使命がある」という設定をぶち込まれたピリカ アンドロイドなのは中盤で明かして良かったんじゃない? 比較的マシだけど彼女のドラマで面白いであろう「現在のメンバーとの出会い」がほぼカットされてるカナ 担当回に外れなかったけど番組が外れだったね 担当回は多かったけど元ヤン宇宙人以上の情報がなくて最終回直前で突然「荒んでた俺を社長が拾ってくれた」的な視聴者の知らない思い出話をしてくるホマレ 俺が見たかったのはその話なんだよ映像で見せてくれ ウルトラマンと一体化した新人主人公、宇宙人の扱われ方に疑問はあるけどそれはそれとして仕事はちゃんと持ってくる社長、半グレやってた元ヤン熱血宇宙人、謎が多いけど気さくなアンドロイド、最終回では凸凹着ぐるみ宇宙人コンビも追加されてる 良いじゃん!これをスタート地点にすれば良かったじゃん! 宇宙人は公的に認められてないって死に設定はなから無くして宇宙人も公に住人として暮らしてるけど地球人から完全に受け入れられてる訳じゃないくらいで良かったんじゃない そんな状況で宇宙的多国籍軍なイージスがわちゃわちゃする話が見たかったわ つまり本編後から本編始めてほしかった 宇宙人周りのドラマは面白げな事やりたそうにしててホマレ先輩筆頭に尺割いた割に悠長な話運びでかなり勿体なかった 壮大な事をするには半年じゃ短過ぎる、もしくは余分な要素が多過ぎる あとホマレ先輩の見た目問題 宇宙人体作っても良かったんじゃないですか? 外見まんま地球人そのものでキャラクター達が宇宙人って言ってるだけのにーちゃんが「俺を受け入れてくれる人たちに出会えた」みたいなセリフを着ぐるみ宇宙人に説いても何にも響かないし煽ってるようにしか見えないですよ? 差別の要素を取り入れるなら尚更外見の話から逃げちゃいけないでしょ ・ゲストの女の子達って何がしたかったのか タイガで余分な要素といえばゲストで度々登場した 不思議な力を持った女の子達 これ何?去年のミツルギといいプロデューサーか何かの趣味?俺とは合わないな 5話に出てきた思想や環境、文化が全く違ってて側から見るとヤバい宗教にハマってるようにしか見えない女はそれ自体は嫌いになれないけど後から考えても理解の範疇を超えてるピリカの挙動やだっさい演出、確信犯的テロとただの仕事を同一視するトンチキなシナリオで全部台無し 7話8話に出てきた売れない電波アイドル、と見せかけた本物オカルト女は全体的な胡散臭さがtrickっぽくて良かったけど前編後編でノリが違い過ぎるのが1つのエピソードとして見たときに完成度下げてるかなって印象 あとパワーアップしてるとはいえレギュラーキャラの掘り下げが殆どされない話を前後編にしてるのが連続ドラマとして致命的 ピリカの件で伏線貼ってた!とかは論外 9話はホマレ先輩の幼馴染みで宇宙人のクオーターか何かで超能力っぽいのが使える女が出てくる この回はホマレ先輩の掘り下げてるようで殆ど出来てない、ゲストの設定がちょっと凝っててそれの説明に尺取られて肝心のホマレ先輩のドラマが省略されるとかいう本末転倒さでこれこそ前後編でやるべきだったでしょって感じ 仲間たちに自分の正体打ち明けるって山場になり得るかなり重要だと思うんですけど パワーアップ回と被せなくても1クール目の締めも前後編なんかだからそっちに回せたでしょ 11話12話は件の前後編で魔法が使える女が出てくる 不思議な力を持った女ゲストの密度が高まり過ぎててこの辺になってくると慣れはしないけど諦観じみたものは出てきててタイガの視聴継続問題が浮上するくらいにはなってた どれも話しがつまらないってのが一番の要因ではあるからゲストキャラに罪はないと言えば罪はない、当然役者に罪はない せめてレギュラーキャラと絡めてなんか実のある事してほしかった この話で何か成長はありましたか?今後に活かされる要素はありましたか? どのエピソードも本気でつまらないけどこの辺の件が終盤の展開に活かされれば全然良いでしょって思ってたけど特にそんな事もないし色んな意味でタイガの象徴って感じ そんなこんなで来週には映画が公開されるけどテレビはテレビ、映画は映画なのでニュージェネクライマックスが面白くても本編の評価が上がることはないですね とりあえずテレビ屋さんは人気出るだろう読みで敵キャラ推しまくるのやめてもらえますか? 例えばベリアルみたいな"既に"人気がある敵キャラならともかくぽっと出の新キャラが主役差し置いて大暴れしても正直不快な展開にしかならないので素直に主役を推して下さい