今週の感想

ここはチラシの裏、もしくは壁だ

「天国と地獄」今更見てるシリーズ

生まれる前の作品に対して今更見るも何もないのだけれど。


知らない人でも知ってそうな超有名映画監督「黒澤明」の映画「天国と地獄」見ました。


この映画むかーし昔の小学生くらいの頃に一度見た事ある筈なんだけど、オチが全く思い出せなかったから今回改めて見た。



大雑把な内容としては、大金持ちの息子と間違われて運転手の子どもが誘拐された事件を通して

前半で大金持ちである権藤の人柄と苦悩を、後半では権藤の決断に報いるべく犯人逮捕に尽力する警察官を、そしてラスト数分で犯人の人柄を描いてる。



まあ面白いね。

いやまあ50年後にも残ってる映画なので当然といえば当然なんだけども。



前半で権藤は他人の息子の為に自分と家族の将来がかかった5000万円を投げ出したり貧乏から這い上がって今の地位を築いたり、現場の人たちから慕われてることを説明してくれてるからラストの犯人との面会のシーンがめちゃくちゃ機能してる。



私は無限に未見の人を意識し続けてるからどこまで言っていいのかさっぱり分からないんだけど


犯人の動機がね、めーっちゃ薄ーく見えるのが良くできてる。

こっちは権藤の人となりをある程度知ってるから犯人の拗らせたプライドの高さとか心の弱さみたいなものが数分のごく短い時間で深く描けてるのが分かるし全部このやり取りする為の準備なんだなって感じる。



あと単純に事件を追ってくサスペンスとしても楽しめるし古い映画だけど根っこは普遍的なものだから今見ても超面白いと思います。


白黒映画やサスペンス映画に対抗がない人は是非見てね。